高血圧症が起こす下肢閉塞性動脈硬化症と高UA血症

高血圧症が起こす障害として一番問題になるのが動脈硬化です。動脈硬化は動脈壁が硬く厚くなり、血管内腔にプラークが溜まり狭窄や閉塞を起こし血流を悪くします。動脈硬化は全身の全ての動脈に起こりますので、全身に障害を起こしてしまいます。高齢者に多い下肢閉塞性動脈硬化症もそのひとつで、下肢の動脈に狭窄や閉塞を起こします。初期の段階では下肢の違和感や冷感程度ですが、だんだん間欠性跛行といって一定の距離を歩くと下肢の痛みを感じるようになり、休むと治まり、また歩くと痛みが出て来ます。下肢閉塞性動脈硬化症は進行すると靴擦れや虫刺されなどの傷が化膿や壊死を起こしやすくなり、最悪な場合には足の切断をしなくてはいけない事もあります。動脈硬化は腎臓にも起こり、腎臓の糸球体の血管内腔が狭くなり血流不足になります。血流不足になった腎臓組織は硬くなり、機能も低下して行きます。進行すると腎不全になり、腎不全になると更に高血圧症が悪化するという悪循環に陥ります。腎機能が低下すると腎臓でのUAの排出が出来なくなり、血液中のUAが上昇します。高UA血症の約60%が腎機能低下が原因と言われていて、痛風を起こしてしまいます。また腎不全になると老廃物を尿中に排泄できなくなるため、最悪では人工透析が必要になります。その他心臓や脳にも動脈硬化は起こり、心筋梗塞や脳梗塞も起こる危険性があります。下肢閉塞性動脈硬化症や腎不全などにならないためにも高血圧症の治療は大切で、高血圧症の症状がないからと放置してしまうと全身では動脈硬化が進行して行きます。また高血圧症は糖尿病や肥満などがあると悪化しますので、生活習慣の見直しがとても重要になります。



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